手作りごはんを取り入れた時のかかりつけ医との付き合い方

手作りごはんの講座をしていると、受講生さんから「手作りごはんについて、あまりいい反応をしない獣医師さんに見てもらっている場合はどうお付き合いしたらいいか」という趣旨の質問をされることがあります。

おそらくこれは、手作りごはんを学んで取り入れていきたいけれど、かかりつけの獣医師に反対されそう。
あるいは、今現在いい反応をもらえていない。

…のどちらかの状況なのかな、と。

個々の事情もあるので一概には言えませんが、かかりつけの獣医師が

  • 手作りごはんを「推奨していない」場合
  • 手作りごはんを「反対している」場合

で、どう考えるといいのか、捉えるといいのかが変わってくると個人的には考えています。

推奨もしないけれど反対もしない…のであれば、取り入れていってもいい。
その場合は、なるべくなら手作りごはんを取り入れている旨を伝えておくとベター。

治療や投薬が必要となった場合に、日頃何を食べているか、不調になった場合に何を食べたのか、を聞かれるはずなので、事前に話をしておくことでびっくりされたり、不快に思われることが減るはずです。

けれど、反対しているのであれば、そのままかかりつけとしてお付き合いしていくのは難しいかもしれません。
反対する理由が納得できるもの(例えば、治療上フードの指定があるなど)であれば別ですが、そうでない場合は診察のたびに飼い主として気持ちの面でつらくなってしまうから(経験あり)

その場合は、担当を推奨も反対もしない同じ病院の別の獣医師に変更する、あるいは動物病院自体を変えてみる、という方法があります。

自宅からの距離や立地などの関係で、動物病院自体は変えたくない…けれど、担当獣医師の変更ができない。
そんな場合は、手作りごはんにしていることを伝えない、という選択肢もありますが、獣医師との信頼関係という面を考えるととあまりしない方がいいと思っています。
(大きな病気や深刻な病気の治療となった場合に、信頼関係がしっかり築けていない獣医師にお願いしたいと思えるか…というと大体の人はNOとなるはず)

それくらいなら、複数の動物病院を使い分ける方がよほど、気持ちの面でもすっきりします。笑
わたしたちヒトの場合でも、こみ入った検査や専門的な検査、手術の場合は専門医のいる病院を紹介されるように、ウチのコと自分の基準に合う動物病院を複数使い分けることができるとベスト。

そんな風に考えます。

実は、手作りごはんオンリーの我が家の王子たちの主治医も、手作りごはんは推奨派ではありません。
でも、反対派でもない。

それは、主治医自身が「自分の専門はそこではない」としっかり理解しているから。
その上で飼い主であるわたしがあちこちで学び、こうした活動をしているので、食事に関しては一任(必要な情報は共有する)というスタンスでいてくれて、そう伝えてくれています。

そんな我が家の場合、上に挙げた複数の動物病院をどう使い分けているかというと、

  • 基本の治療方針や手術・定期検査は、主治医(西洋医学)
  • 毎年の血液検査やワクチン接種は、近所の動物病院(西洋医学)
  • 西洋医学以外の知見が必要そうな場合や総合的な整体力のチェックには、食事療法を学んだ獣医師(東洋医学)

と言う感じ。

今は、わたしが手作りごはんを学び始めた頃に比べると、手作りごはんを認めてくれる獣医師も増えているし、手作りごはんの書籍を執筆する獣医師も格段に増えました。

そう考えると、反対する獣医師とお付き合いを続けていくよりも、手作りごはんを認めてくれる獣医師や容認してくれる獣医師を探してもいいのではないか、と思います。

わたしたちだって、ちょっと先生と合わなさそうだな…と感じたら、病院を変えたりします。
動物病院だから変えてはいけない、ということはなくて、1度他の病院や獣医師に診察してもらう、という選択肢もあることを知っておくと気持ち的に楽になります。

ウチのコと飼い主にとって、ストレスが少なく治療ができて、信頼もできる。
そんな獣医師と出会うためには、飼い主側の考え方、選び方の基準がベースにあることが必要。

自分の中の基準を作るための考え方は、レッスンでお話しています。
ここの部分をピックアップしたワークショップやお話し会もふわっと構想中なので、興味がある方はお問い合わせください。

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